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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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植物図鑑

植物図鑑



テメレア戦記の2を借りに行く前に、もう1つ借りているのを読んでしまおうと読破。



有川浩の新刊、長編恋愛小説。まぁ、恋愛の部分については、お約束通りの始まりと展開なので置いておいて。

売りはなんといっても、山菜図鑑といってもいいほど、2人が野の草を喰うことw

それがまた美味そうなんだよねー。



うちは田舎で、春になれば普通に山菜取りに行く親がいるので、食べたことのあるものもあれば、ないものも。半々ぐらいかな。

イタドリも食べたことはある。



作中では、食べ方に色々なアレンジをしていて面白かったので、親にも見せてみようかとw



ただちょっと残念なのは、フキノトウのてんぷらは確かに苦いのだけど、一度、ふわっと口の中で溶けて、苦みが全くない、春の香りだけがするフキノトウの天ぷらを頂いたことがあって、あーいうのがちゃんと作れれば、おいしいのだけどなーとは思った。イツキくんなら、作れそうと思うんだけど。



それと、個人的には、自家製よもぎだんごがあれば、三食それでいいという奴なんで、よもぎだんごが無かったのが、ちょっと……。

まぁ、よもぎ餅の方はそんなに好きじゃないし(嫌いではないけど)、団子の作り方は個人差(家庭差)があるようで、頂き物のよもぎだんごには首を傾げたこともあるので、作中のヨモギの扱いは、あれでまぁいいかなとは思うのだけど、ちょっと寂しかったのも事実w
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)

テメレア戦記〈1〉気高き王家の翼

テメレア戦記〈1〉気高き王家の翼



ドラゴンが、自ら主人を選び、共に戦い、唯一無二の絆を結ぶといったドラゴンライダー、竜騎士の物語は多々あれど・・・これは、新しい傑作。



イギリス海軍に所属するローレンスは、若くして1艦を率いる海軍将校。しかし、ある時、フランスの戦艦を拿捕し、そこに積まれていた卵から生まれたドラゴンに選ばれてしまった事から、思いがけずドラゴンの担い手となってしまう。



時は19世紀初め。フランスでは、ナポレオンが皇帝となり、海をはさんで対立するイギリスでは、ネルソン提督率いる英国艦隊がかろうじてフランスの侵攻を押さえていた時代。

ここまでは史実通りだが、そこに空を制する各国ドラゴン部隊の事情が加わる。

フランスは繁殖技術に秀で、大中小、各サイズのドラゴンを大量に配備。イギリス側は調教と交配技術に秀で、各種ドラゴンの長所をいかした戦術でフランスの侵攻を許さない。



そんな中、海軍から空軍への転向を余儀なくされたローレンスと、戦闘能力も高いが、知識欲旺盛で、寝る前にローレンスに本を読んでもらうのが大好きというドラゴン、テメレアの活躍を描いたシリーズ第1巻。



面白いという評判は聞いていたものの、翻訳物だし、架空戦記だし、ちょっと読みづらそうと思っていたのだけど、すんなりはいっていけた。



最初はドラゴンの事を何も知らないローレンスが、空軍やドラゴンについて知っていくにつれて、読み手もドラゴンがいる世界に引き込まれていくし、何といっても、ローレンスと、テメレアを初めとするドラゴンたちが魅力的。

ローレンスは既に1艦率いていただけあって、色々と紳士(ジェントル)だし、部下にも慕われているし、それでいてテメレアにメロメロだし、テメレアはテメレアでローレンスに一途だし、他のドラゴンたちも健気だし。とにかく、格好よく、可愛いw



そして一転、戦闘シーンでは、迫力あるドッグファイトをみせる。

大型のドラゴンになると、首の付け根に乗る担い手の他にも、背や腹につけた装具に爆撃や狙撃を担当する空兵が乗り込んだり、ハーネスに引っ掛ける命綱ひとつで、戦闘中のドラゴンの上を移動したり、飛行中にドラゴンの傷の応急手当をしたりする。



(戦闘機のドッグファイトシーンというより、何故かFFの高速飛空艇のムービーのようなものを思い浮かべながら読んでいた)



そして、ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)に優るとも劣らないドラゴンの種類の豊富さや描写、それにセレスチャル(天上の)というD&Dでも使われている(というか自分はD&Dでしかみたことがない)種族名にあれ?と思っていたら、あとがきの解説を読んで納得。

作者が色々なファンタジーやSFが好きでたくさん読んでいるのはもちろんだけど、PCゲーム版D&D「ネバー・ウィンター・ナイツ」の開発にも携わった人とはw

D&Dをはじめ色々なゲームのドラゴンのイメージも含まれているのだろう。(テメレアが石を見つけた時のシーンはお気に入りの1つ。あーやっぱドラゴンだーと思ったのでw)



ロード・オブ・ザ・リングの監督が映画化権を取得しているらしいので、実際に映像化されるのも楽しみ。



とりあえず2巻までは邦訳が出ているので、2巻目も読まなくては。
author : Kazamine | comments (2) | trackbacks (0)
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