本の感想 | 2008.12.24 Wednesday 22:22
王と最後の魔術師 上
王と最後の魔術師 下
上巻は前にもタイトルだけ上げておいたのだけど、この表紙はやっぱり並べないとダメだろうということで、併せてぺたぺた。
同時に表示できないし、小さいし、並んでもいないけど(>_<)
(手元にある帯付きの2冊並べた場合、帯を外すと隠れるように重ね合わせていた手が見えて、きゃーという状態にw)
いやぁ、久々に幻想文学という感じだった。ファンタジーじゃなくて幻想。言葉の意味からすれば何が違うってわけでもないのだけど、個人的にはファンタジーが広義で、幻想文学は幻をみてるようなつかみ所のないものが残るモノ。単に自分の中で消化し切れてないだけかもしれないけど(汗
表紙の通りなのでBLっていえばBLなのだけど、ハヤカワFTだしタニス・リーとかと一緒で、物語の要素として男同士の愛人もアリという感じ。
うーん。これの感想はいろいろ書きづらいなぁ。書きたいことは色々あるのだけど、まとまらないし、うまく書けない。読み切れてない感じがするので、見当違いも多そうだし(汗
とりあえず、バージル先生は色々ツボでした。古代史が専門で、忘れられた知識を発掘するのとそれを学生に伝えるのが大好きで、大学を始め俗世のパワーバランスにはまったく興味が無くて、真実を探求するあまり、今の世の中には不要なというか、むしろ真実であっては困る知識まで発掘して、発表してしまおうとする不器用さが何とも……。
仕事柄というか、好きだから仕事にしたというか、自分も図書館での史料の発掘は好きなので、是非、バージル親衛隊の学生にまじって、先生と一緒に史料を発掘したい。
でもってセロンが現れたら、今度は先生を観察する、と。
恋人のセロンは自由奔放な放蕩児のようでいて、貴族のしがらみを背負っているというか、うーん、ちょっと違うな。それよりも家族を裏切れない思いで自分から枷をはめてしまっているような、もどかしさがこう・・・ね。それにプラスして、話の本筋である王と魔術師の絡みもあって、しょうがないのだろうけど、地に足がついてない感じがねぇ。感情移入しづらかった。
肢体の描写はえっちくさくてよいのだけどなぁ。一度、あのやばそうなラインを描く刺青を辿ってみたいww
ところでこの2人、基本的にセロンの誘い受だと思うのだけど、たまに逆転してる? してないかなぁ? どっちがどうってのはないのかなー。具体的な描写がないので余計、気になるのだけど(汗
以下、ネタばれなしでは書けそうにないので、折り畳み。