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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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王と最後の魔術師

王と最後の魔術師 上

王と最後の魔術師 下



上巻は前にもタイトルだけ上げておいたのだけど、この表紙はやっぱり並べないとダメだろうということで、併せてぺたぺた。

同時に表示できないし、小さいし、並んでもいないけど(>_<)

(手元にある帯付きの2冊並べた場合、帯を外すと隠れるように重ね合わせていた手が見えて、きゃーという状態にw)



いやぁ、久々に幻想文学という感じだった。ファンタジーじゃなくて幻想。言葉の意味からすれば何が違うってわけでもないのだけど、個人的にはファンタジーが広義で、幻想文学は幻をみてるようなつかみ所のないものが残るモノ。単に自分の中で消化し切れてないだけかもしれないけど(汗



表紙の通りなのでBLっていえばBLなのだけど、ハヤカワFTだしタニス・リーとかと一緒で、物語の要素として男同士の愛人もアリという感じ。



うーん。これの感想はいろいろ書きづらいなぁ。書きたいことは色々あるのだけど、まとまらないし、うまく書けない。読み切れてない感じがするので、見当違いも多そうだし(汗



とりあえず、バージル先生は色々ツボでした。古代史が専門で、忘れられた知識を発掘するのとそれを学生に伝えるのが大好きで、大学を始め俗世のパワーバランスにはまったく興味が無くて、真実を探求するあまり、今の世の中には不要なというか、むしろ真実であっては困る知識まで発掘して、発表してしまおうとする不器用さが何とも……。

仕事柄というか、好きだから仕事にしたというか、自分も図書館での史料の発掘は好きなので、是非、バージル親衛隊の学生にまじって、先生と一緒に史料を発掘したい。

でもってセロンが現れたら、今度は先生を観察する、と。



恋人のセロンは自由奔放な放蕩児のようでいて、貴族のしがらみを背負っているというか、うーん、ちょっと違うな。それよりも家族を裏切れない思いで自分から枷をはめてしまっているような、もどかしさがこう・・・ね。それにプラスして、話の本筋である王と魔術師の絡みもあって、しょうがないのだろうけど、地に足がついてない感じがねぇ。感情移入しづらかった。

肢体の描写はえっちくさくてよいのだけどなぁ。一度、あのやばそうなラインを描く刺青を辿ってみたいww



ところでこの2人、基本的にセロンの誘い受だと思うのだけど、たまに逆転してる? してないかなぁ? どっちがどうってのはないのかなー。具体的な描写がないので余計、気になるのだけど(汗





以下、ネタばれなしでは書けそうにないので、折り畳み。




いやぁ、あの最後は切ないですわ。



でもってセロンが最後までちょっと物足りないというか、あーいうキャラというか、まあ、あそこで愁嘆場になっても後味悪いのだけど、姉ちゃんに誤魔化されてるんじゃねーヽ(`Д´)ノと。



セロンの家族=女性陣がそれぞれに魅力的で自立してる人たちなだけに、それに囲まれてるセロンが不甲斐ない。もちっとバシっと意見を言って意志を通しても、彼女たちなら受け止めてくれそうに思うのだけどなぁ。皆がセロンの幸せを望んでくれてる以上。

まぁ過去が過去だけに、「自分の幸せはバージルと共にしかない」とか言っても、信用が薄かったかもだけど。

ええい、不甲斐ない(涙)



バージルもね。魔術師の影響うけまくってたのもあるのだろうけど、貴族社会の現状をひっくり返す意志まではないのなら、いろいろフォローしつつの展開、例えば王政の限界と貴族社会を是とする意見を強化し根回しをしてから、発表とかできなかったものか……。

まあ、そこまで発表する考えはあったのかもしれないけど。根回しには興味がなかった感じorz

バージル先生には淡々と研究を続けていて欲しかった(>_<)





でもって最後に、ニコラス卿。やってくれましたな……色々と。本人は、精神的にも肉体的にも色々満足したようで何より(汗

というか、個人的には主人公たちのあれこれより、最後のニコラス卿の満足気な様子にエロスを感じてしまったのですけど(滝汗



たぶんこの後は抹殺(少なくても社会的には)されちゃいそうだけど、影で暗躍するのでしょう。まぁ、アーレン卿次第だけど。

そして、すぐ欲求不満になる、と。なにせ、本質が飢えた狼らしいからね(飢えの方向が間違ってるって?w)

でも、裏の仕事をこなすと、アーレン卿からご褒美がもらえるんだよ、きっと。
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)

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