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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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花咲小路四丁目の聖人





例によって図書館での新刊案内用として手に取りました。

元・泥棒紳士が商店街で起こる事件を解決していくというような帯を読んで、日常の謎とまではいかないけれど、それに近い感じの連作だと勝手に思い込み、出だしから最初の1話ぐらい読んで紹介文が書ければいいなぁと思って読み始めたんですが、まるまる1冊で1つの話でした。

気づいたときには遅く、しょうがないので貸出手続きをしましたよ(^_^;)



内容は帯の通り、元・泥棒紳士がさびれつつある商店街の事件を解決する話なんですが、その元・泥棒紳士(主人公の父)がまさしく、アルセーヌ・ルパン的な泥棒紳士で(イギリス人だけど)、小学生の頃、家にあった奇岩城から怪盗ルパン全集にはまり、これが目当てで図書館に通った身としては懐かしいものがありました。





(これは文庫版だけど、表紙が懐かしかったのでぺたぺた)



花咲小路?の方は、今の時代、大人が読む物語としては、ちょっとムリがあるかなぁと思わなくはないですけど読後感は悪くないですし、上記の理由で個人的にはよかったです。



いっそ講談社のミステリーランドあたりに入ってると納得できる気がします。

あのシリーズは大人が懐古する児童書だと思うので。

中身はともかく本としては色々読みにくくて嫌なシリーズなんですけどね→ミステリーランド。

図書館的にも、カバーかけれなくて嫌い(>_<)
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ブック・ジャングル





軽い気持ちで閉鎖された市立図書館に忍び込んだ学生たちを襲う悪意。

というか、この著者の作品はいくつか読んでいるけど、犯人の動機がたいてい、まっすぐ過ぎてどこかイッちゃった想いの果てというか……まぁ事件を起こす人ってのはどこかイッちゃってるのだろうけど、その手前がまっすぐ過ぎて怖いというか何というか…。まぁ、これ以上語るとネタばれになるからそこはこれぐらいにして、舞台が図書館、特に児童書のコーナーなので、定番の児童書タイトルがずらずらと。図書館員としては、そこにリアリティが。小さいアンデルセン童話集というとウチにあるのと同じだろうか…とか、どういう配架だ…とか、そんなことばかり考えて読んでました。

反面、事件というか小道具は弱いような気もしないでも。私がそこらへんに詳しくないからかもしれないけど、もう少し恐ろしいモノなんだという描写があってもよかったような。

楽しく読めましたけどね。

とりあえず、図書館員としてはアレです。お父さんに、夜の図書館で子供を作るのはヤメテくださいと言いたいw
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カンタ





若きIT成功者というのは、著者自身も含め色々な人が書き尽くした感はあると思うのだけど、今回はIT成功者となる耀司と幼馴染のカンタとのW主人公で5歳から20代までを描いた青春物語。目新しい感じはないけれど、安心して読める1冊。



個人的には、幼稚園から小中高と成長するにしたがって学校でイジメとか校内暴力(現代のではなく、夜の校舎 窓ガラス壊して回ってた頃のヤツ)とか、社会的なアレコレとか、どれも70年代?90年代という背景が出ているため、比較的世代が近い自分としては懐かしい感じがw



あと、ゲーマーとしては5歳でドンキーコングのゲームウォッチをやってる2人が、ファミコン、64、PS、PSP(だったかな)ときて、ケータイでの無料ゲームサイトまで、成長するとともにゲーム媒体が変遷していくのも楽しい。

まぁでてないのも多いけど、さすがにそこまで書いてもマニア受けしかしないか(^_^;)
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畦と銃





田園風景がひろがる一見おだやかな村、ミナギを舞台にした連作で、農業、林業、酪農をそれぞれ1話ずつ描いたハードボイルド?小説。

やたら血の気の多い人たちばかりで戸惑うけど、最強の農民とか、魅力的な牧場主、絆で結ばれた牧童たちなどの魅力的な人物配置に、いつのまにか乗せられて読了。

ミナギは訛りが強く、意味のわからない会話もあるのだけど、前後のノリで読めるので、だんだん気にならなくなる。

だいたい悪態ついてるだけだしネ(^_^;)



図書館に入った新刊。どこでこれを見て選書したんだか忘れたけど、帯のあおりや紹介文をみて、図書館的にはアタリ、ハズレ大きそうだなぁと思ったけど、ちょっと定番の刑事ものと時代物ばっかり続いていたので、思い切って入れたもの。

個人的には、まぁまぁ面白かったけど、どうかなぁ。

神去なあなあ日常が結構年代問わず喜ばれていたのでいけるかもしれないけど、方向性が違うので万人向けとはいかないかなぁ。





若干ネタばれ含む感想は折りたたみ後に
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ハートブレイク・レストラン





ファミレスの隅にいつもいる可愛い「おばあちゃん」が謎を解き明かすミステリー。

殺人事件とかではなく、日常の謎タイプのミステリー。



図書館でみた短編集に、この中の1作(最終話)がはいっていて、それが好きな感じだったので、前の部分も読みたくなって入手。

最終話を知っていても、楽しめました。



ほんわかとやさしい雰囲気に包まれたいときに。
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やなりいなり





しゃばけシリーズ10作目にして、10周年本。

帯を見たときに、え?10周年?まさか?と思ったらホントに10年目なんですねぇ、もう。

図書館に揃えたのは2、3巻目がでた時からだったと思ったけれど、それでも7?8年かぁ。月日が立つのは、はやいな(>_<)



中身はいつもどおりに楽しくて、ちょっとせつなくて、いい感じでした。

前作「ゆんでめて」がらみのネタもちらほらと。



やなりいなり(家鳴り稲荷)その他のレシピ付き。

レシピの中の、お櫃(ないときは、ぼうる)とか、家鳴りが60まで数える間(1分間)とかの、表現が楽しい。





以下、ネタばれがあるんで、一応、畳みます。
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夢の上

完結してすぐ読んだのに、感想放置してたのを思い出した・・・。



・夢の上1 翠輝晶・蒼輝晶  多崎礼 著

・夢の上2 紅輝晶・黄輝晶

・夢の上3 光輝晶・闇輝晶

       







デビュー作「煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)」の幾つもの物語を織り込んで一枚の絵物語を描く構成が好きなので、かなり楽しみにしていたシリーズ。

ただ、前作の「“本の姫”は謳う(C・NOVELSファンタジア)」の時、1冊ずつ買っていたら途中で挫折しそうになったので、今回は完結を待っての一気買い(^_^;)

うん、堪能しました。物語を紡いでるって感じがして、すごく好きです。

語り手が多く、魅力的なキャラばかりなんだけど、中でも、穏やかで強いアイナさんの懸命さと、器用で不器用なアーディン副団長の不遇さ(彼の場合は自ら選んだ脇役人生って感じなので、語り手以外の時の方が活躍してますけど)がお気に入り。

番外としては、変態医師トバイット士隊長の存在も気になりますがw

大きな物語(あるいは歴史)の流れとしては脇役の彼らですが、当たり前なんだけど彼ら自身の人生では主役なのがよくわかります。

     
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天使たちの課外活動

・天使たちの課外活動 茅田砂胡著





新キャラを加えての新シーズン。でも、やることは変わらなさそうw

今後、話の導入に時間(書くほうもページ数的にも)を取られなくはなりそうかな。読み手としては、それはそれで楽しみだからどちらでもOKなんだけど。

新キャラはある意味ステレオタイプに好みのツボを幾つもついてくれてるんだけど、本来なら浮世離れしたキャラになりそうなのに、このシリーズだと、むしろフツーの人に見える(^_^;)
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腐った図書館員の絵本トーク

タイトル通りの内容になります。



児童書には純真な気持ちで触れたいとう人は絶対に読まないでください



また作品や作者の方々に対して何かを含む物でもありません。ただただ、いち個人の腐った頭で考えている事ですので、見逃していただけたらと思います(汗
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気になった本

・民宿「雪国」(樋口毅宏 著)

帯と後書きを見ただけでは内容を把握(お仕事用)できなかったので、ざっと1話目を読む。なんだこれ? 

表紙や題名、後書きから、想像していた雰囲気のどれとも違う。

どちらかというと軽い今風のエンターテイメント? ちょっと悪趣味なコメディ? というか、腐女子とはいえ、これに萌えちゃダメだろう、自分。いや、でも気になる。

しょうがないので、腰をすえて(昼休みに)続きを読む。



2話目は1話目とはまた違う人がみた「雪国」。1話目のことがあるから、ひやひやしながら読み進む。意外な展開。

3話目は色々な人の証言集。謎の人物(=主人公)に迫っていく。

最後は、戦前から戦後を生きた主人公の波乱の人生をまとめた手記。その中身もあいまって、ちょっと長いし重い。というか微妙。最初からこれを読まされたらキツいかもだけど、これまでの勢いがあるので、そのまま読了。そういう意味では、構成がうまいなぁと思った。



内容については、軽く語るのも何だし、真面目に語ると重いかなぁと思うのでノーコメント。

そんな内容を重すぎず軽すぎずというか、重いところは重く、軽いところは軽く(というかはっちゃけてる?)のだけど、何か丁度いいなぁと思っていたら、作者同年代なんですね。太平洋戦争との距離感が似てるのかもしれません。





・とっておき名短篇

・名短篇ほりだしもの

北村薫と宮部みゆきが選んだアンソロジーということで、勝手にミステリー寄りの物を想像していたのだけれども、そうとも限らなかった。そういえば北村薫は日本文学に造詣が深いんだったと思いながらパラパラと……えーっと、むしろホラー寄りで怖いんですけど(>_<)

怖いの苦手だし、短篇だし、お仕事用なんで拾い読み状態のままなんだんけど、その中で気になったのが、飯田茂実という人の「一文物語集」

1?3行ほどの文章の連続なんだけど、その1?3行の中に異様な(シュールな?)物語性があるすごさ。というか怖さ(汗

短いので、何をどう引用しても著作権にひっかかりそうなんでひっぱりませんが、ぐぐったらそれなりに出てきそう。

でも何かこんなのを知ってる気がするなぁと思ったらあれだ。コンピュータRPGとかで、ちょっとしたメッセージやミニイベントが、妙に含みのある内容だった時の感覚に近い気がする。

それにしても、この無駄のない表現力はすごいなぁ。
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