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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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気になった本

・民宿「雪国」(樋口毅宏 著)

帯と後書きを見ただけでは内容を把握(お仕事用)できなかったので、ざっと1話目を読む。なんだこれ? 

表紙や題名、後書きから、想像していた雰囲気のどれとも違う。

どちらかというと軽い今風のエンターテイメント? ちょっと悪趣味なコメディ? というか、腐女子とはいえ、これに萌えちゃダメだろう、自分。いや、でも気になる。

しょうがないので、腰をすえて(昼休みに)続きを読む。



2話目は1話目とはまた違う人がみた「雪国」。1話目のことがあるから、ひやひやしながら読み進む。意外な展開。

3話目は色々な人の証言集。謎の人物(=主人公)に迫っていく。

最後は、戦前から戦後を生きた主人公の波乱の人生をまとめた手記。その中身もあいまって、ちょっと長いし重い。というか微妙。最初からこれを読まされたらキツいかもだけど、これまでの勢いがあるので、そのまま読了。そういう意味では、構成がうまいなぁと思った。



内容については、軽く語るのも何だし、真面目に語ると重いかなぁと思うのでノーコメント。

そんな内容を重すぎず軽すぎずというか、重いところは重く、軽いところは軽く(というかはっちゃけてる?)のだけど、何か丁度いいなぁと思っていたら、作者同年代なんですね。太平洋戦争との距離感が似てるのかもしれません。





・とっておき名短篇

・名短篇ほりだしもの

北村薫と宮部みゆきが選んだアンソロジーということで、勝手にミステリー寄りの物を想像していたのだけれども、そうとも限らなかった。そういえば北村薫は日本文学に造詣が深いんだったと思いながらパラパラと……えーっと、むしろホラー寄りで怖いんですけど(>_<)

怖いの苦手だし、短篇だし、お仕事用なんで拾い読み状態のままなんだんけど、その中で気になったのが、飯田茂実という人の「一文物語集」

1?3行ほどの文章の連続なんだけど、その1?3行の中に異様な(シュールな?)物語性があるすごさ。というか怖さ(汗

短いので、何をどう引用しても著作権にひっかかりそうなんでひっぱりませんが、ぐぐったらそれなりに出てきそう。

でも何かこんなのを知ってる気がするなぁと思ったらあれだ。コンピュータRPGとかで、ちょっとしたメッセージやミニイベントが、妙に含みのある内容だった時の感覚に近い気がする。

それにしても、この無駄のない表現力はすごいなぁ。
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)

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