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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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恋文の技術

恋文の技術



京都の大学から、遠くはなれた能登半島の実験所に飛ばされた大学院生。実験所には先輩にあたる研究員が1名いるものの、あとは何もない誰もいない場所。実験以外にすることもなく、暇をもてあました男は、大学の仲間に、妹に、作家の森美登美彦に、手紙を書き送る。そこから始まるいくつもの文通。恋文の技術をみがくのだ!と、男はせっせと文通に励む。後輩の恋愛相談にのり、先輩とは丁々発止(?)のやりとりをし、妹には説教をし、作家の愚痴を聞き流し・・・そして肝心の恋文の方は・・・。



全編、やりとりされた手紙で構成された書簡体小説。とはいえ、いつもどおりの、おかしくも哀しい男のホンネだだもれ(にみえる)一人称のままで、それが手紙の形をしてるだけなので、森美節(もりみぶし---著者独特の語り口調をこう呼びたい)は全開。

あれだけの手紙が書けるんだから、実はかなり頭がいいんだろうけど、阿呆なのもいつものこと。真面目に阿呆なことをやってのけ、何故かそれが魅力になる。不思議世界。



面白かったけど、個人的には「有頂天家族」の続編が早く読みたい。

「夜は短し歩けよ乙女」もよいけど、個人的には「有頂天家族」の方かなー。そろいもそろって阿呆な四兄弟が、それぞれに魅力的なので。贔屓は「井の中の蛙」な矢二郎兄でw
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)

胡蝶の失くし物―僕僕先生

胡蝶の失くし物―僕僕先生



2巻がでたばかりだとおもっていたのに、早くも僕僕先生の3巻目。

あいかわらず、僕僕先生と不肖の弟子・王弁の珍道中を描いた連作短編なのだけど、今回は暗殺集団・胡蝶がでてきたり、前回でてきた謎の術師の姿も見え隠れしたしで、どんどんレギュラーとか準レギュラー陣が増えて来た感じ。

前回からの薄妃も一緒だし、旅の道連れも増えてきて、雰囲気的には西遊記。

西遊記のようにハッキリとした目的があるわけじゃないので、この先どこへいくのか、また僕僕先生と王弁をはじめ、皆がどうなっていくのかが楽しみ。
author : Kazamine | comments (1) | trackbacks (0)
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