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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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小暮写眞館

小暮写眞館



廃業した古い小暮写眞館をそのまま新居に使おうと引っ越してきた変わり者の一家、花菱家。その長男で高校生の英一のもとにもたらされたいわくありげな一枚の写真。そこに写っている家族に秘められた謎。一方で、花菱家にもあまり人に知られていない過去がある。様々な人と人のつながり、様々な家族。英一の目にそれらはどう写り、何を思うのか……。



面白かったし、700ページ一気に完読もしたのだけど、ちょっと気になることがあってハマリきれなかったのが残念。



物語は英一の視点で語られていくのだけど、どうにもらしくないというか……時折、高校生の発想としてはどうなの? という喩えがでてきたり、逆にそれっぽくしようとしてるのか、無理がある言い回しになってると感じたり。英一の視点で物語を見ているとアレ? っとなって引き戻される。

物語の中なので、別に、実際の高校生らしくなくてもいいのだけど、もうちょっと説得力があってもよかったかなぁ。正直、キャラが立ってるとは言い難い。



話は面白かったし、対象も選ばないので、図書館員としてはお勧めしやすい作品。まぁオススメしなくても宮部みゆきの現代物というだけで貸出はのびますがw
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)
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