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青嵐

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ソウル・コレクター

ソウル・コレクター ジェフリー・ディーヴァー (著), 池田 真紀子 (翻訳)



前作ウォッチメイカーの純粋な続きというわけではなく、別の犯人による事件が発生。身に覚えのない殺人の罪で囚われたのは、リンカーンの従兄弟アーサーだった。あらゆる証拠が揃い、有罪は確実という状況の中、逆に揃いすぎている証拠を不審に思ったリンカーンは、いつものチームを集めて独自に調査を開始する。



ネット上からあらゆる個人データを入手し、書き換え、人を意のままにあやつる犯人を相手に、リンカーンたちは翻弄され苦戦をしいられながらも、捜査の手を緩めず、次第に犯人を追い詰めていく。



しかし、作中にでてくる巨大データベースには、名前や住所はもちろん、家族や恋人、友人、学歴、職歴、嗜好、買い物暦(クレジットカードやオンラインショップの記録)や、ブログ、Webの履歴、ICタグがついている所持品から割り出した現在地など、あらゆる個人情報が集積されている。

これはもう個人データの流出とかいうレベルの問題じゃないけど、違法性を度外視すれば、今の情報科学でもやってやれないことじゃないのかなぁと思うと恐ろしい。

作中ではこれを利用して犯罪の芽を摘もうという話があって、プロファイリングから発展させて、罪を犯すであろう人を事前に予想するというものだが、そうなるともう、いきすぎた管理社会、強権国家への道をまっしぐらという感じ。

当然、作中ではそれに警鐘を鳴らしているのだけど・・・。
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)

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