QLOOKアクセス解析

青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
<< July 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

天国旅行

天国旅行



心中をしようとする人、心中しようとしてできなかった人、心中で生き残った人など、死を意識しながら生きる人たちを描いた7篇。



同じテーマを扱いながら、同じテイストのものが1つもないのがすごい。テーマがテーマなので切ないのはしょうがないとしても、やり切れないというところがなく、命の輝きを描いているところが○。



”死”を扱いながら、そこにあるのは”生”の肯定。

いろいろな人にすすめたくなる本。



直木賞のまほろ駅前多田便利軒も悪くないけど、こういう作品でもっと色々受賞して、広く読まれて欲しい。
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)

僕の明日を照らして

僕の明日を照らして



中学2年生の隼太は、母の再婚相手、優ちゃんと仲がいい。けれども優ちゃんはときどきキレて隼太を殴る。そんな自分が許せないから出て行くと言う優ちゃんと、それを引き止めたい隼太とが、一緒にいるための方法を模索する。



いそいで新着図書の紹介文を仕上げなくてはならなくて、ややナナメ読みしかできなかったのだけれども、”虐待”のひとことでは片付けれない複雑……じゃないな、微妙でもないし、心の機微だから、繊細な問題というべきか。そういう問題をよく描いていると思う。

愛があっても何ともならない問題であり、愛があるからややこしくなるのでもあり、愛があるから乗り越えようとするのであり……。



そういう家族愛というか、あんまり息子と義父で好き好きいってるとBLになりそうで、腐女子としては喜んでいいんだか何だかだけれども(^_^;)



思春期をむかえる現代の子供達の心の中は想像するしかないとしても、言動はよくかけてると思われた。さすが中学校教師。



キッツイ状況だけど”愛”を抱いて、まっすぐ過ぎるぐらい素朴なところもあってというと、なんだか無性に神谷悠の迷宮シリーズの家族を連想される。

発掘してくるかなぁ(例によって倉庫と化した家に埋もれてるのデス)
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)
Recent Comments
Powered