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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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交渉術 ほか

交渉術



外交官として、交渉の最前線を見てきた著者の体験談。

NHKのブックレビューの冒頭で紹介されてて面白そうだったので図書館に入れてみた。

いわゆるHow toものというよりは、外交官時代の仕事を省みて、こんなことやこんなことがありました、という感じ。

特にエリツィン大統領からプーチン大統領時代の対ロシア外交、北方領土関係が中心になるが、そこら辺に興味がなくても、こんな外交官がいて、こんなことがあった。ロシアの秘密警察がある人物こういう風に近づいてきたので、即刻帰国させた。といった感じなので、スパイ映画さながらの「交渉」例が楽しめる。

まぁ、実名政治家も多くでてくるので、外交官としてみてきた世界の暴露本といえば暴露本という感じでもあるが。



交渉術とは直接関係ないが、あとがきを先に見て、米原万里の名前が出てきておや?と思った。

ロシア語通訳なのだから面識があって当然かぁと思う一方で、物書きの先輩としてのアドバイス?もあったようで、へぇー。

米原万里のエッセイは好きで、いくつか図書館でも個人でも買っているが、ファンになったのが「図書館の学校」2003年3月号の「ドラゴン・アレクサンドラの尋問」がきっかけだったので、それ以前のエリツィン大統領の通訳をした話などをエッセイの中では読んでいても国際会議で通訳をする姿というのは見たことなく、外交官の目からみた米原万里というのはちょっと新鮮だった。





べっぴん―あくじゃれ瓢六捕物帖

新刊案内用に1編だけ読むつもりが、話が全部つながっていたので、結局読破。



かあちゃん

新刊案内用に、とりあえず前半のみ。続きも読もうかなぁと思っていたら、借りていかれてしまった。まぁ図書館利用者が優先ですw



いじめられるのが怖くて、親友をいじめる側にまわってしまった少年。後悔してもどうしていいかわからなくなっていた時に、出会った一組の母子。母親は二十年以上あることを償い続けていた。

また、そのいじめを見ていることしかできなかった少女の家には、認知症の祖母と、実母である祖母にひたすら優しくする母の姿があった。

また、いじめがあった教室の先生にも、個性的な母がいた。



とまぁ、こんな感じで連鎖しつつ、いろんな人のいろんな「かあちゃん」と家庭事情を描いている。

キビシイ現実やフクザツな事情をみつめつつも、人の心はこんなにも豊かになれるんだーと謳い上げてる所は重松清らしい。

ただ、連作短編に近いので、各章毎にまたキビシイ現実やフクザツな事を見せられることにもなるので、個人的には、女の先生の所で息切れしたのも事実……。
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)
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