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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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ウォッチメイカー

ウォッチメイカー



安楽椅子探偵ならぬ、車椅子犯罪学者リンカーン・ライムシリーズ第7弾。

相手の苦痛を長引かせるための拷問を応用した残酷きわまりない殺人現場が2つ。そのどちらにも残されていたアンティーク時計と、”ウォッチメイカー”からのメッセージ。

おなじみの捜査チームが立ち上がり、助っ人に尋問のスペシャリスト、キャサリン・ダンスを迎えて、ライムたちは、ウォッチメイカーの痕跡をたどり始める。

一方、アメリアはライムのパートナーとして、その捜査に加わりつつも、刑事として別の事件を抱えていた……。



敵は、緻密な時計を組み立てるかのように、計画も行動も細やかなウォッチメイカーということで、ライムの大好きな微細証拠がとにかく少ない。そこから攻めるのが非常に困難な状況で登場したキャサリン・ダンスは人間観察のスペシャリスト。人間の記憶に頼ったあいまいな証言などをいっさい信用しないライムも一目置かざるを得ない合理的な方法で目撃証言や容疑者の尋問といった方面からライムのチームを支援する。



いつも、一転二転三転する状況で楽しませてくれるというか、読者を翻弄するシリーズだけど、今回もやってくれました。

シリーズ物の安定感に加えて、あの手この手で変えてくる展開は、何度もひっくり返されるとわかっていても、説明されると納得してしまいそうに。



事件の流れのせいもあるだろうけど、ライム&アメリアは、今回、ライムの方は割と落ち着いていて、いつもの毒舌も少なめ、悩めるアメリアを見守る余裕も。それはよかったのだけど、その分、八つ当たりともいえるトムとの主従対決(?)が少なかったのはちょっと残念かw
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)
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