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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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暴雪圏

暴雪圏



十勝平野、帯広近郊の小さな町・志茂別。その日、なんの変哲もない小さな町にはいくつかのドラマがあった。

一度の過ちから始まった関係をどうにかしようとする主婦。冴えない職場と冴えない人生に嫌気がさしているサラリーマン。暴力団組長宅から金品を持ち出す襲撃犯・・・。それぞれの理由から、町の郊外へ向かった彼らを、十年ぶりの暴風雪が襲う。



図書館での紹介用にざっと目を通したもの。本は厚いけど、読みやすいし、それぞれのラストが気になるので、さくさくいける。読後感も悪くないかと。
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御書物同心日記 秘画

御書物同心日記 秘画



将軍家で代々愛用していた書物などを整理・保管する紅葉山御文庫。その管理を担当するのが御書物方同心であり、東雲丈太郎もその一人。

60日かけて行われる書物の虫干し「御風干」の間にも、古本屋に御文庫の蔵書目録が持ち込まれたり、珍しい本を手に入れたと思ったら同じ本が御文庫から紛失してたりと、思わぬ騒動がおこる日々をつづった連作集。



将軍家のいわば私設図書館である御文庫の仕事は、誰もが閲覧できるような公共性はないものの、いまの図書館の仕事に通じるものがあるし、江戸時代の古本事情も面白かった。

けど、個人的には、本好き兄ちゃんが集まってわいわいやってそうな貸本羅宇屋で働いてみたいw
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ウォッチメイカー

ウォッチメイカー



安楽椅子探偵ならぬ、車椅子犯罪学者リンカーン・ライムシリーズ第7弾。

相手の苦痛を長引かせるための拷問を応用した残酷きわまりない殺人現場が2つ。そのどちらにも残されていたアンティーク時計と、”ウォッチメイカー”からのメッセージ。

おなじみの捜査チームが立ち上がり、助っ人に尋問のスペシャリスト、キャサリン・ダンスを迎えて、ライムたちは、ウォッチメイカーの痕跡をたどり始める。

一方、アメリアはライムのパートナーとして、その捜査に加わりつつも、刑事として別の事件を抱えていた……。



敵は、緻密な時計を組み立てるかのように、計画も行動も細やかなウォッチメイカーということで、ライムの大好きな微細証拠がとにかく少ない。そこから攻めるのが非常に困難な状況で登場したキャサリン・ダンスは人間観察のスペシャリスト。人間の記憶に頼ったあいまいな証言などをいっさい信用しないライムも一目置かざるを得ない合理的な方法で目撃証言や容疑者の尋問といった方面からライムのチームを支援する。



いつも、一転二転三転する状況で楽しませてくれるというか、読者を翻弄するシリーズだけど、今回もやってくれました。

シリーズ物の安定感に加えて、あの手この手で変えてくる展開は、何度もひっくり返されるとわかっていても、説明されると納得してしまいそうに。



事件の流れのせいもあるだろうけど、ライム&アメリアは、今回、ライムの方は割と落ち着いていて、いつもの毒舌も少なめ、悩めるアメリアを見守る余裕も。それはよかったのだけど、その分、八つ当たりともいえるトムとの主従対決(?)が少なかったのはちょっと残念かw
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巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳

巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳



人気役者・水木巴之丞が舞台で身につけている物と同じ帯揚げ「巴之丞鹿の子」を身につけた女性ばかりを狙った連続殺人事件がおきた。巴之丞に会いにいった南町同心・玉島千蔭は、「巴之丞鹿の子」に偽物があると聞かされる……。



ようやく読めたシリーズ1作目。すべてはここから始まった的な出会い編といった感じでシリーズ物としては、登場人物が初々しい。
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海賊とウェディング・ベル―クラッシュ・ブレイズ

海賊とウェディング・ベル―クラッシュ・ブレイズ



クラッシュ・ブレイズ新刊。いまどきの海賊の話。珍しく金銀黒の3人も元・暗殺者もでてこない、海賊と女王の話。



久々にグランド・セブンの名前が出てきて、ちょっと嬉しかったり。

亡くなった人も多いだろうけど、皆さんのその後は気になっていたので。

まぁ、詳しい事は、全然わからなかったけど(^_^;)
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ペガサスと一角獣薬局

ペガサスと一角獣薬局



"世界の伝説と奇観"というテーマで取材をしながら、世界中を旅するフリーカメラマン、南美希風。彼の取材対象は、龍がいるという湖や、ユニコーンが歩む森。伝説にふさわしい景色を撮影し、取材するうちに発生する奇怪な事件に、南が鮮やかな推理を展開する連作推理小説。



幻想的な雰囲気を残したまま、不可解な謎の部分には現実的な説明がついてしまうバランスが良。
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ほおずき地獄―猿若町捕物帳

ほおずき地獄―猿若町捕物帳



シリーズ2巻目。

現れた後に、ちりめん細工のほおずきを落としていく幽霊が吉原にでるという。南町奉行所の同心・玉島千蔭にとって、幽霊話はお門違いというものの、モノを残していく幽霊なんて聞いた事がない。

話を聞きこむうちに明らかになる吉原遊女の悲劇。

一方で、千蔭に持ち上がった見合い話は、女形の歌舞伎役者・巴之丞と花魁・梅が枝をも巻きこんで意外な方向へ……。



という感じな訳だけど、結局、4・3・2巻の順に読んでしまったので、見合いの結果は分かってるし、梅が枝もまだおとなしい(?)しで、シリーズものとしては、ちょっと物足りない感じ。茶屋に呼ばれた梅が枝がホントに嬉しそうで、初々しいのは楽しかったけどw



幽霊事件そのものは、吉原の悲劇によってるところがあるので、やりきれない感はあるけど、幽霊話にはまぁそーいうところがつきものだしねぇ。怨みがなければ出て来ない、というか出てこれない。

けど、最後の様子が嫌じゃなかったので、読後感は悪くなかった。



一巻がまだ手元に届かないので、結局、4・3・2・1と完全に逆順になってしまった。

シリーズ新刊を先にみてしまうと、その後の展開がわかっている分、例えば誰かが死にそうになったり、反発しあったりしてても、この先どうなるんだろう?というドキドキ感がなくなってしまうのが

残念。

でも、一巻目は、彼らの出会い編として、ちょっと楽しみではある。
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平台がおまちかね 他

ちょっとサボっていたら、読んだ本が溜まってしまった(>_<)



平台がおまちかね

本屋さんの謎は本屋さんが解く、成風堂書店シリーズとは別口ではじまった出版社の新人営業マンが主役の一冊。

タイトル通り、書店で表紙を見せて置かれる宣伝効果の高い平台を巡る話や、出版社が開催する大賞の贈呈式での話、地方の書店事情や、本の宣伝POPコンテストなど。



新人営業マン井辻くんが、他の大手出版社の営業からひつじくんとよばれるようなイジラレキャラなのが何とも(笑)

井辻君の、本は好きだけど編集部に行きたくなかった理由もわかる気がする。

成風堂書店シリーズ同様、本屋や出版社の裏話的部分もあって本好きには楽しめるのではないかと。



どれも面白かったのだけど、気になったのが、地方書店の話の中で、「個人経営の小さな書店と駅ビル内の中型店が、少ないお客の取り合いをするのではなく、お客を増やして何とか両方とも生き残っていこう。理想論じゃなく、本離れが進む現状に歯止めをかけるには、身近に本屋があることが大事」というのがあって、これに図書館を加えたような話を、以前図書館関係の集会で聞いたことがあったなぁ、と。

確か、図書館ができたことによって本を読む人が増え、本が売れるようになった小さな町の本屋さんの話だったはず。



本を読むということ事態が、あやしくなってきている時代、図書館があるから本が売れないとか言ってる場合じゃないと思うんだけど>そんな主張をしている出版社の皆さん。



好きな本は、できれば手元に置いておきたいし、誰だって煩わしい返却期限なんて気にしたくないだろうし(まぁ、期限があるからせっせと読むということはありますけど)

うちみたいな小さな図書館(3万冊規模)でさえ、「図書館がなかったら、こんなにたくさんの本は読めない=買ってまでは読めないからよかった。」「この人のが面白かったから、自分でも買っちゃった。」という声がよく聞かれるのだから。

本を楽しむ人が減ることなく、いつまでも良い本が出版され続けて欲しいものです。





妃は船を沈める

社会犯罪学者、火村先生と推理作家・有栖のシリーズ。中篇2作と幕間からなるが、どちらの事件にも<妃>とよばれるハーレムというかサロンの主が関わってくる。

前編は、睡眠薬を飲んで、1人の男が海に車ごとダイブした事件。突発的な自殺とは思えないが、他殺の証拠もあがらない。利害関係にある妻にはアリバイがあり、<妃>を中心としてする者たちは、いかにも怪しげだが、動機も殺害手段もみあたらない。

後編は、<妃>を慕っていた男が拳銃で撃たれた状態で見つかるが、こちらも動機がある者にはアリバイがあり、誰が何の目的で、どうやって殺したのかが、見えて来ない。



助教授……じゃない、准教授になった火村先生の推理に期待。

火村センセとアリスが仲良しなのは、いつものことw いっつも楽しそうだよなぁ、この2人ww





モップの魔女は呪文を知ってる

先日、時代物の感想を書いた著者の、かわいい清掃作業員キリコちゃんがオフィスの謎をとくシリーズ3巻目。もともとは、こっちのシリーズが好き読み始めた作家だったのだけど、3巻目でてたのは見逃していた(>_<)

人気のない夜のオフィスで出会うのはモップをもった可愛い清掃作業員キリコちゃん。掃除の手際もすばらしいけど、もやもやとした事件を解決してみせる聡明さも相当です。



今回悩みを抱えるのは、真夜中に秘密をもってるスポーツクラブ・スタッフのお兄さんと、高価な仔猫に惚れ込んでしまってバイトをかけ持ちする女子大生と、魔女がでるという噂がある小児科病棟の看護師さんと、妹を殺害してしまった女社長……。

彼らの悩みを謎と一緒にキリコちゃんがすっきりさせてくれます。



そんなキリコちゃんも悩みはあって、今回もちょっぴりシンドイ思いをしているようですが、まぁ家族を思うが故の心の痛みだからしょうがないのかな。

とりあえず、大介くん、がんばれ! キリコちゃんに鈍感とか言われてるヨ(^_^;)



あ、あと小児科の子どもたちの話の中であった、サバイバルのリュックの話がね……。

なるべくネタバレしない範囲で、ちと引用。

『やらなければならないことは、大人のほうがたくさんあるんだけど、だけど、大人はうまいやり方をたくさん知っているもの。無人島に流されたとき、ナイフやライターや、「サバイバル入門」という本を持っているのと、なんにも持っていないのとじゃ、全然違うよ』



もうひとつ。

『(前略)どうしていいのかわからない気分になると思う。だけど、それでも一応大人になったから、こういうとき、どんな道具を使ったらいいのかはちゃんと知っているし、それを自分のリュックに持っている。つまり、「ごめんなさい」と謝って、それでおしまい。(後略)』



人付き合いがうまいとは言えない自分は、今もリュックの中に、ちゃんと使える道具を持ってるとは言えないけど、学生時代の失敗とか、嫌な思いをしたこととか、今ならもうちょっとマシになるかねぇと、以前友達と話したこともあったので、ちょっと身につまされる思いでした(^_^;)





鬼の跫音

過去の犯罪。取り返しのつかないアノコト。自分自身の過去からは、誰も逃れることができない。

ごく普通の生活をしていた者が、罪を犯してしまう時に見えるモノ。何かが彼らを追いつめていく……。



いあ・・・怖かった(汗 

図書館に入ったんで読んだんだけどね。

基本、怖いのはパスだけど、ホラーとは書いてなくて、帯に「このミステリーがすごい!2009年版」作家別得票数第1位とあったので。

まぁ、怖いというか、不気味というのも違うし、何というか……しんみり? しみじみ? じわじわと……やっぱ怖いとしか言いようがないのかなぁ。つくづく語彙が乏しいな、自分orz



短編集なので、どこでやめても良かったんだけど、結局6編全部読んでしった。うちの図書館でいうなら乙一のホラー系が好きな人に勧めてみたい感じ。



今、リンク張るのにアマゾン覗いたら、著者本人が語ってる動画があって、最後に友達や図書館で借りないで買って欲しいというコメントがあったので、↑に書いたこともあって反応してしまったw

まぁ、アマゾンで調べた人には是非、買ってもらいたいところだろうけどねー。

図書館で初めて、その人の本に触れる人もいるのよ、特に田舎では・・・ということで、作品が売れるよう図書館での宣伝に努めさせてもらいませうw



<ちょっと改稿 4月2日>
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にわか大根

にわか大根―猿若町捕物帳

先日、読んだ寒椿ゆれるのシリーズの3巻目。

地元の図書館にあったのを親に借りてきてもらった。というか、1?3巻を頼んだら、3巻だけあったらしい・・・。

こんどこそ1巻から読みたかったので、読まずに一旦、返そうかと思ってたのだけど、4巻目読んでしまったしね・・・と結局1?2巻を待てずに読んでしまった。



主人公の南町同心・玉島千蔭は、本人は堅物で芝居に興味もなければ、女心にもうといのだけれども、当代きっての人気女形・水木巴之丞や吉原の遊女・梅が枝とは縁があり、事件となれば、彼らの力を借りたり、彼らがらみの事件に乗り出したりする。

4巻と同じく、中篇3本立。

吉原の遊女が3人、立て続けにで病死した。死因は別々で流行病ではなく、一見なんのつながりもないように思えるのだが・・・という「吉原雀」

巴之丞も認める実力派人気女形が、一年の上方巡業から帰ったら、なぜか大根役者になっていた「にわか大根」

思いがけないところから見つかった死体。一方で、巴之丞の昔の知り合いが行方不明になっていて・・・という「片陰」



どれも面白かったのだけど、腐女子的に反応したのは、やっぱり「片陰」

巴之丞が陰間茶屋にいた頃の知り合いって事で、衆道がらみの話とかがあったので(^_^;)
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新刊いろいろ

新刊といっても、最近発売された本って訳ではなく、職場(図書館)に最近はいった本。



薄妃の恋―僕僕先生

まずは、僕僕先生の続編。

唐の時代、親のスネをかじって、すっかりニートな生活をしていた王弁が、思いがけず美少女仙人の弟子入りして、旅をし、冒険をするハメになった前作に続く第2弾。

5年の歳月を経て再会した二人+αの珍道中。



前回の最後でニートも返上して、がんばっていた王弁だけど、先生にかかると相変わらずなようで。

表題でもある薄妃をはじめ、サブキャラたちも賑やかになってきて、まだまだ続きそう。

楽しみ。



寒椿ゆれる

普通に生きる人たちの、身近な謎と悩みを解きほぐすミステリーが多い著者の時代物。捕り物帳なんで、事件も刃傷沙汰や押し込み強盗なんかが主な事件になるのだけど、基本はいつもと一緒、人々の営みによる感情のもつれやなんかが軸となっている。



お馴染みという顔で、いろんなキャラがでてくるなぁと思ったら、4巻目だったorz

この人の本は好きなんだけど、うちの図書館ではややでにくくて、とりそろえているって訳ではなかったので、このシリーズは知らなかった。出ないわけじゃないのだけどなぁ、読んだ人には評判も悪くないし。宣伝もしてるんだけど、なんでか出にくい・・・。

今回のは出版案内でみつけて、時代物好きは多いし、これならイケるかなぁと思っていれてみた。

けど、シリーズものは1巻から読みたいなぁ、やっぱり。
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