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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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SEIRAN NO FU 青嵐の譜

SEIRAN NO FU 青嵐の譜



市井に生きる若者たちから見た元寇と鎌倉時代を描いた歴史小説。図書館新刊。読みやすかったし、わりと面白かった。ただ、買う前からわかっていたことだけど、タイトルと表紙がうち図書館にくる歴史小説好きの人に読んでもらえそうにないのが惜しい。宣伝しなければ。
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ネトゲ廃人

ネトゲ廃人



ネットゲーマーとして気にはなるけど痛そうでどうにも・・・といった感じのベストセラー本。店頭でパラパラと見た時に、やっぱり気になったのだけど、買って手元に置くまでもないし、かといって職場の図書館に寄贈するのも自虐的だしで、どうしようかと思ってたときに、親元の図書館の新刊案内に載っていたので借りてみた。



やはり、いろんな人のケースが出ていて興味深い。

ゲーマーじゃない人がこの手の本を書くと、センセーショナルな面だけあげて、ひとくくりに否定してたり、それは違うだろという記述になってたりして、そーいう意味でも痛い恐れがあったのだけど、序章によるとゲーム産業のライターだった面があるようで、つかず離れず、取材に基づいてある程度忠実に記事にしているように感じた。

またこんな人たちがいました、で終わらず、何故そうなるのか、どういった対処が求められているのか、始まっているのかという辺りも興味深かった。



それをWoWのメンテ落ちの間に読む自分には呆れたが(^_^;)

本の中で語られてた、メンテ落ちの間だけ睡眠とか買い物とかの人と、大差ないやね・・・。

自分の場合、ネトゲ依存の前に、ゲーム+本がないと生きていけない現実逃避野郎(じゃなくてまぁ腐女子)だけど。
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魔女の宅急便 (その6)それぞれの旅立ち

魔女の宅急便 (その6)それぞれの旅立ち



シリーズ最終巻。

自分の中では前回のが完結編で、これは外伝みたいな感じででるのかなぁと思っていたので、ちょっと意外。

まぁ、旅立ちから始まって、今度は旅立ちを見送って終わるということなんだろうけど。

欲を言えば、それぞれの旅立ちっていうぐらいだから、キキにも旅立って(コリコの町を離れるって意味ではなく)欲しかった気もする。

今回はほとんど子供たちが主人公だからいいのだけれど、年齢だけなら今回のキキの方が近いからかなー、まだまだ新しいことに挑戦していく姿を見たかったw
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リロ・グラ・シスタ

リロ・グラ・シスタ―the little glass sister



高校生の《私》がハードボイルド調で探偵役をやるミステリー(なのかなぁこれ)

図書館で手にとって、独特の状況につい、読み耽ってしまったけど、これは・・・感想、書きにくいな。

意外な展開と叙述に不思議な感覚は味わえたw
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ナイチンゲールの沈黙

ナイチンゲールの沈黙

シリーズ2冊目。もともと2と3は同じ時間軸の同じ話の違う事件だったようで、3巻目読み始めたら、時間が巻き戻った感覚にw

どこかに書いてあったような気がしたけど、人間ドラマとしては魅力的で面白い分、無理に推理小説にしてる感はぬぐえないかなぁ。
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夜の門

D&Dノベル 夜の門 (ドリーミング・ダーク第三部 完結編)



シャーンの群塔 上

シャーンの群塔 下

砕かれた大地 上

砕かれた大地 下

につづく3作目。一応、3部作の完結編なので、シャーンから散りばめられていた多くの謎が明らかになる。

1巻目が郡塔の街シャーンとその周辺、2巻目が街を離れて密林やら遺跡やらのフィールドアドベンチャー、そして今回は、次元さえ超えて物質界の法則が当てはまらない場所が舞台。正しくD&Dの冒険舞台の広がりにそっているとも言えるw



基本のパーティメンバーは元軍属の4人。元大尉だったデインと、魔法のアイテムを作成することで魔法を使いこなすアーティフィサーのレイ、ウォーフォージドと呼ばれる種族のピアース。治癒の力をもつハーフリングのジョード。

ウォーフォージドは金属や石、木などで作られ、魔法によって生命と意識を与えられた人型生物で、他のゲームでいうゴーレムみたいなものだが、意識をもち魂を見つめて存在意義に悩む様子は、どちらかというと人造人間(サイボーグ系)か自我のあるロボットといった感じ。ピアースがまたミスラル銀製で、ステルス性能があるはずなんだけど、イメージ的には金属光を放っているので、余計にSFっぽく。ジョードは第1作であれなことになって、いないはずなんだけけど・・・相変わらず活躍してるw



今回はこれにドラウ(ダークエルフ)の女性が加わるのだけど、彼女がまたいい。ダークエルフ物語などで描かれたフォーゴトン・レルム(D&Dの世界設定の1つ。ちなみにこの話はエベロンという別設定の世界)のドラウとはまた違った魅力がある。ダークエルフなんで、身内以外はみんな敵。何かに会ったらとりあえず殺す、みたいな物騒なところはあるけど、価値観がなんか砂漠の戦士っぽいイメージ? それが、思わぬ経過でデインに従うことになって、ある意味、可哀想なような、可愛いような、だけどやっぱり物騒だし、でも強いし、信頼されればこんなに心強い相手もいないしで、見ていて楽しい。



しかし、さまざまな伏線が回収され、いろいろと決着がついた最終巻だったのだけど、そこで終わりますかw

シリーズはまだまだ続くみたいデス。
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ヴァルデマールの使者

新訳 女王の矢―ヴァルデマールの使者



宿縁の矢―ヴァルデマールの使者(2)



一族を守るため、厳格な規律の下に閉鎖的な生活をおくる《砦族》の中で、知識欲旺盛で外に憧れる少女タリアは異端だった。

一族の慣習に従って13歳で望まない結婚を強いられた時、タリアは後先を考えずに家を飛び出した。

そこで出会ったのは、<共に歩むもの>と呼ばれる姿形は白い馬としかいいようのない生き物。彼に導かれるように本の中でしか知らなかった世界にタリアは歩みだしていく。



ヴァルデマール王国とその周辺を描いた一連のファンタジー作品の1つ。



ヴァルデマール王国の要となっているのが《使者》と《共に歩むもの》という存在で、《使者》というのは結局のところ、女王(王)の目であり耳であり手であり口であるという、強い権限をもった巡察官みたいな感じなのだが、適性のないものが強い権力を持つ危険性を《共に歩むもの》の存在が回避している。

ここらへん、ちょっぴり十二国記の王と麒麟の関係に似ている気も。

人外の存在に責任転嫁してるだけのような気もするけど、それがある程度うまく機能するのもファンタジーのいいところ。



話の流れは、辺境出身の何も知らない少女が、1つ1つ世界を知っていくのを一緒に体験し、国の中枢に関わるような立場に成長していくのをドキドキしながら見守っていくという感じ。

1巻目では、同じ出版社のせいか正月に読んだナイトランナーが思い起こされ、あれの少女版いったイメージだったが、あっちは主に裏舞台で活躍するスパイなのに対して、使者は表舞台といった面があって、2巻目にはいると、だいぶ趣がちがってきた。



図書館にあったので読んだのだけど、読み終わってから3部作のうち2冊しかなかったことに気づいたorz 

3冊目をそこでリクエストするわけにはいかない状況なので、どうしたもんだか(^_^;)

ちょっと東京創元社版も読んでみたいし、買うかなぁ……。



調べるまで気づかなかったが、以前に読んだことがある何冊かは、この作品の100年ほど前のヴァルデマールらしい。細かいことをさっぱり覚えてないやorz

そっちは自分のだから、そっちから読み直すべきかも(^_^;)
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しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール



上昇気流に乗っているときはいいけれど、それが一旦、下降に向かい始めると、心くじける人がいる。というより、それが普通だろう。

それが顕著なのが、恋愛だったり、仕事だったり、お金だったり、その他の生き甲斐だったり、何か1つにのめりこんでいて、それが失われたり、失われそうになった時。

例えば、

・この人のために生きている→失恋・死別などで相手がいなくなった。

・この仕事はオレじゃなければできないんだ!→病気で仕事ができなくなったとか、転勤したら別の人がうまくやってるとか。



そんな時にそれが普通なんだよ。めげなくていいんだよ。という普通の人が普通に幸せを感じるためのアドバイス。というか、1つのことにのめりこまないで普段からバランスとっておきたいねって話。

まぁ、それで全てがうまくいく訳ではないけど、少なくても自己否定から不幸に陥っていくのを止めたいという意図はわかる。
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テメレア戦記II 翡翠の玉座

テメレア戦記II 翡翠の玉座



ようやく読み終えた2巻目。



テメレアが生まれた卵は、イギリス海軍将校だったローレンスがフランス艦を拿捕した際にみつけたもの。それは、もともとはドラゴン大国である中国(清)からフランスに贈られたものだった。

中国から皇子が使節団として来訪、テメレアを家畜のように使役(と中国側は主張)してる現状を改めよと要求する。

中国側とことを構えたくないイギリス軍は、ローレンスをテメレアから離し、テメレアを中国側に渡そうとするが、当のテメレアが承知するハズもない。軍人だからテメレアから離れろという命令にはしぶしぶ従っていたローレンスも、テメレアに嘘をついてでも送り出せ、というテメレアの信頼を裏切る命令にだけは従えない。

妥協案として、とりえあえず、ローレンスも一緒に中国へ向かう輸送艦に乗り込むことになった。





というわけで、テメレアとローレンスの中国行。

中国での話は面白かったのだけど、そこまでが長かった(涙)

伏線とか、そこここでのエピソードはいいのだけど、ローレンスの気持ちが不安でいっぱいなせいで楽しめない……。

いっそ中国まで乗り込んで、文句をつけられないように片をつけて来るぜ!ぐらいのノリだと楽なのだけど、そうもいかないか(^_^;)



一転、中国でのシーンは、新しい発見や展開が続いて楽しかった。テメレアも楽しそうだったしw

そして、船旅での伏線や解説が収拾してひとまずの結論がでる。

これからも先は大変そうだけど、テメレアの希望をかなえるという、明るい目標ができたので、また続きが楽しみになった。
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フリーター、家を買う。

フリーター、家を買う。



へたれ男の成長と家族の再生物語。



誠治は、そこそこの私大を卒業して、そこそこの会社に入ったが、馴染めず3ヶ月で退社。一応ポーズで就活は続けていたが、家にいれる食費と遊ぶ金ぐらいはバイトで何とかなったので、小金がたまったら辞める、嫌になったら辞める、といった気軽なバイト生活をおくっていた。

酒を飲んでは説教をする父親と食卓を囲むのが嫌で、一家団らんを避け、バイトは夜シフト、バイトの無いときは部屋の外に食事を運んでもらうという、昼夜逆転&家庭内別居生活。典型的な、だめっぽいフリーターだった。



そんなある日、突然、突きつけられたのは、精神を患い壊れたような母親の姿だった。

婚家から戻ってきた姉は「アンタとクソ親父のせいで、お母さんがこうなったのよ」と弾劾する。

原因はいろいろあるが、家族の団らんを避け、調子の悪い母親の様子にもまったく気づいていなかったことは事実。グウの根もでない。



心を入れ替え、母親の世話をし、気合いを入れて就職活動も再開するが、そう簡単に全てがうまくいく訳もなく、ことあるごとについ言い訳を口にする誠治。



誠治の甘ったれ加減が自分をみているようで情けないのと、お母さんの様子が切なくて重いが、有川節の優しさと、どん底から再生していく希望の光が先へ先へと読み進ませる。



誠治の就職活動の様子も、ダメな就活と、できる就活、採用者はどこを見ているのか、といったところが具体的で面白かった。



後半の生き生きと仕事をしている様子や、有川節に欠かせない恋愛要素(今回は少な目だけど)、書き下ろしの短編もGood。



甘ったれで情けなかったけど一念発起した長男に、厳しくも優しく男前なお姉さん、諸悪の根源だけど等身大の人間として当たり前すぎて憎めない父親、家族を守るためにがんばり続けて精神を病んでしまった優しい母親。



一人一人は長所も短所もある人間だけど、家族を大切に思う気持ちが絆となり、家庭をつくってるんだなーと改めて思う。



作中に、「いいじゃないか。自分が一番かわいくても。それでも家族をだいじにしてくれるなら。」というような表現があって、あーいいな、と思った。

自分のことしか考えないようなのは最低だけど、自分のことが1番、家族のことが2番、その他の親しい人たちが3番で、7番ぐらいに人類愛とか博愛とかでもいいんじゃないかなーと勝手に発展させてみる。

自己犠牲は素晴らしいかもしれないけど、聖人じゃない身にはそうそうできることじゃないし、それがしんどくて無理してるようでは長続きしない。自分を大切にしつつ、ちゃんと人の事も考えられるようなのがいいんじゃないかなと。



自分は、ちょっと自己中すぎて、まだまだ、だけど(^_^;)
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