そして名探偵は生まれた
本の感想 | 2009.08.13 Thursday 21:01
そして名探偵は生まれた
「そして名探偵は生まれた」「生存者、一名」「館という名の楽園で」の3作を収録した本。それぞれ雪の山荘・孤島・館というミステリではお約束の舞台で事件は起こる。シチュエーションはお約束を踏破してるが、演出は面白かった。いずれも本格ミステリでのお約束を前提に、それをわざと外してるというか、ちょっと逸脱させた感じの洒落っ気が楽しい。
以下、若干ネタバレあるため折り畳み
「そして名探偵は生まれた」「生存者、一名」「館という名の楽園で」の3作を収録した本。それぞれ雪の山荘・孤島・館というミステリではお約束の舞台で事件は起こる。シチュエーションはお約束を踏破してるが、演出は面白かった。いずれも本格ミステリでのお約束を前提に、それをわざと外してるというか、ちょっと逸脱させた感じの洒落っ気が楽しい。
以下、若干ネタバレあるため折り畳み
「そして名探偵は生まれた」
雪の山荘で事件が。犯人は関係者というのがお約束だが、探偵はが示唆したのは、なんと外部犯。その真相は・・・。
しかし、彼は名探偵にはなりえないだろうねぇ。
「生存者、一名」
犯罪者4名+裏切り者1名の孤島生活。島にいても死、脱出しても死刑という状態の割に、きついものを感じずに読めた。タイトルと出だしから生存者1=他は死というのが最初からわかっているからか。語り手の性格か。
犯人や犯行方法は割と早めに想像がついた。トリックというほどのこともないしね。
最後の状況まで読めてた訳ではないけど、読後感は悪くない。
「館という名の楽園で」
ミステリー好きが高じて館を建てた人がいて、そこに集まった者たちによる推理ゲーム・・・とくれば、ゲームのつもりが、そこで惨劇が!というフラグが立ったようなもの・・・だったら嫌だなぁーと思いながら読んでいたのだけど、ちょいと違う方へ着地したようでw
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