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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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虎と月

虎と月 (ミステリーYA!)



山月記は好きだ。教科書に載っていたのを見たのが最初だが、子供向けの聊斎志異や水滸伝が好きだったから、すんなり世界に入り込め、中島敦の無駄がなくキレのある文章に憧れた。

自らの才をたのみ孤高の中で夢破れ虎になった男の姿に自分を重ねてドキドキした。たいした才もないのに自尊心ばっかり高く、怠惰で臆病なので切磋琢磨をよしとしない。程度の差はあれ、現代っ子ならそんな部分があるのでは。(俺だけか?(^_^;))

ついでに、虎になった旧友の声を聞き分け、久闊を叙する中華の男の篤い友情にも萌えた(俺が腐だからじゃないよ?・・・たぶん)



「虎と月」はそんな「山月記」をもとに書かれた中高生向けミステリー。

山月記で虎となった男の子供が、虎となった父を探しに・・・というか父が虎となった理由を探しに、旅にでる。

中高生向けということで、すらすらと読める作品(1時間ちょっとで読了)に、少年の冒険と謎解きが凝縮。ことの真相も山月記の世界を壊すことなく山月記に新たな解釈を加えてて面白かった。

少年(そういえば名前がないな)の今後が楽しみ。山月記からは離れてしまうだろうけど、世界ができているので、続編がでても面白そうだw
author : Kazamine | comments (0) | trackbacks (0)

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