ブック・ジャングル
本の感想 | 2011.11.13 Sunday 19:40
軽い気持ちで閉鎖された市立図書館に忍び込んだ学生たちを襲う悪意。
というか、この著者の作品はいくつか読んでいるけど、犯人の動機がたいてい、まっすぐ過ぎてどこかイッちゃった想いの果てというか……まぁ事件を起こす人ってのはどこかイッちゃってるのだろうけど、その手前がまっすぐ過ぎて怖いというか何というか…。まぁ、これ以上語るとネタばれになるからそこはこれぐらいにして、舞台が図書館、特に児童書のコーナーなので、定番の児童書タイトルがずらずらと。図書館員としては、そこにリアリティが。小さいアンデルセン童話集というとウチにあるのと同じだろうか…とか、どういう配架だ…とか、そんなことばかり考えて読んでました。
反面、事件というか小道具は弱いような気もしないでも。私がそこらへんに詳しくないからかもしれないけど、もう少し恐ろしいモノなんだという描写があってもよかったような。
楽しく読めましたけどね。
とりあえず、図書館員としてはアレです。お父さんに、夜の図書館で子供を作るのはヤメテくださいと言いたいw