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青嵐

本やゲームの感想などを書いてます。
(時々腐女子な発言をしますので、意味のわからない人、嫌いな人はご注意を)
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池袋ウエストゲートパークIX ドラゴン・ティアーズ──龍涙

ドラゴン・ティアーズ──龍涙



タイトルからして、裏表紙はドラゴンの鱗? それにしては先っぽが違うなと思ったら、孔雀が羽を閉じたところだった・・・なるほど、目みたいな模様が連なって鱗にみえるのかー。



連作シリーズ9冊目。4作品収録で、ぼったくりエステと、最近のホームレス事情と、出会い系喫茶、日本のデフレ市場と中国からの研修&実習生+中華系マフィアの話。



安定した面白さ。
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ドンナ・マサヨの悪魔

ドンナ・マサヨの悪魔



図書館の新刊。NHKの週刊ブックレビューで紹介されてたもの。



結婚生活30年。お互い年をとって気短になり、罵り合う毎日に、うんざり気味のマサヨ。このままでは遠からず熟年離婚も懸念される夫婦のもとに、それどころじゃない知らせが。

ミラノに留学中の娘が、できちゃった婚のもと、イタリア人の夫を連れて子供を産みに帰ってくるというのだ。最初は激怒したものの、いそいそと二世帯同居の準備を始める夫。しかし、帰国した娘の体内からは、マサヨに語りかける不気味な声が……。果たして、赤ん坊は天使か悪魔か。



家族の妊娠・出産という誰にでも起こりうるハズの体験を通して、ヒトとは何か、愛とは何かを、命の歴史をたどることで見せてくれる不思議な本。

この著者の本は何冊か読んでいるのだけど、怖いんだか怖くないんだか、よくわからないけど、不思議な感じの、読後感は悪くない本を書くというイメージがある。

まさしく、そんな感じの本。



バカの壁の冒頭(同じ学部の学生でも、同じビデオから学ぶものが違うという例。ある女性の妊娠から出産までを紹介したビデオを見て、男子学生はそんな基本的なことはもう知っているといい、女子学生は常に新しい発見をする)のように、男性、女性(なかでも、出産経験のありなし、孫のありなし)で、感想が大きく変わりそう。

とりあえず、自分には経験がないし、身近に妊婦がいたこともないので、そーいう体験をしたらまた読んでみたいかもしれない(可能性は限りなーく薄い・・・気が・・・する・・・けど)



でも、妊娠中にはオススメできないねぇ。マタニティ・ブルーどころか下手したら妊娠中毒をおこしそうな気もする(怖
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植物図鑑

植物図鑑



テメレア戦記の2を借りに行く前に、もう1つ借りているのを読んでしまおうと読破。



有川浩の新刊、長編恋愛小説。まぁ、恋愛の部分については、お約束通りの始まりと展開なので置いておいて。

売りはなんといっても、山菜図鑑といってもいいほど、2人が野の草を喰うことw

それがまた美味そうなんだよねー。



うちは田舎で、春になれば普通に山菜取りに行く親がいるので、食べたことのあるものもあれば、ないものも。半々ぐらいかな。

イタドリも食べたことはある。



作中では、食べ方に色々なアレンジをしていて面白かったので、親にも見せてみようかとw



ただちょっと残念なのは、フキノトウのてんぷらは確かに苦いのだけど、一度、ふわっと口の中で溶けて、苦みが全くない、春の香りだけがするフキノトウの天ぷらを頂いたことがあって、あーいうのがちゃんと作れれば、おいしいのだけどなーとは思った。イツキくんなら、作れそうと思うんだけど。



それと、個人的には、自家製よもぎだんごがあれば、三食それでいいという奴なんで、よもぎだんごが無かったのが、ちょっと……。

まぁ、よもぎ餅の方はそんなに好きじゃないし(嫌いではないけど)、団子の作り方は個人差(家庭差)があるようで、頂き物のよもぎだんごには首を傾げたこともあるので、作中のヨモギの扱いは、あれでまぁいいかなとは思うのだけど、ちょっと寂しかったのも事実w
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テメレア戦記〈1〉気高き王家の翼

テメレア戦記〈1〉気高き王家の翼



ドラゴンが、自ら主人を選び、共に戦い、唯一無二の絆を結ぶといったドラゴンライダー、竜騎士の物語は多々あれど・・・これは、新しい傑作。



イギリス海軍に所属するローレンスは、若くして1艦を率いる海軍将校。しかし、ある時、フランスの戦艦を拿捕し、そこに積まれていた卵から生まれたドラゴンに選ばれてしまった事から、思いがけずドラゴンの担い手となってしまう。



時は19世紀初め。フランスでは、ナポレオンが皇帝となり、海をはさんで対立するイギリスでは、ネルソン提督率いる英国艦隊がかろうじてフランスの侵攻を押さえていた時代。

ここまでは史実通りだが、そこに空を制する各国ドラゴン部隊の事情が加わる。

フランスは繁殖技術に秀で、大中小、各サイズのドラゴンを大量に配備。イギリス側は調教と交配技術に秀で、各種ドラゴンの長所をいかした戦術でフランスの侵攻を許さない。



そんな中、海軍から空軍への転向を余儀なくされたローレンスと、戦闘能力も高いが、知識欲旺盛で、寝る前にローレンスに本を読んでもらうのが大好きというドラゴン、テメレアの活躍を描いたシリーズ第1巻。



面白いという評判は聞いていたものの、翻訳物だし、架空戦記だし、ちょっと読みづらそうと思っていたのだけど、すんなりはいっていけた。



最初はドラゴンの事を何も知らないローレンスが、空軍やドラゴンについて知っていくにつれて、読み手もドラゴンがいる世界に引き込まれていくし、何といっても、ローレンスと、テメレアを初めとするドラゴンたちが魅力的。

ローレンスは既に1艦率いていただけあって、色々と紳士(ジェントル)だし、部下にも慕われているし、それでいてテメレアにメロメロだし、テメレアはテメレアでローレンスに一途だし、他のドラゴンたちも健気だし。とにかく、格好よく、可愛いw



そして一転、戦闘シーンでは、迫力あるドッグファイトをみせる。

大型のドラゴンになると、首の付け根に乗る担い手の他にも、背や腹につけた装具に爆撃や狙撃を担当する空兵が乗り込んだり、ハーネスに引っ掛ける命綱ひとつで、戦闘中のドラゴンの上を移動したり、飛行中にドラゴンの傷の応急手当をしたりする。



(戦闘機のドッグファイトシーンというより、何故かFFの高速飛空艇のムービーのようなものを思い浮かべながら読んでいた)



そして、ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)に優るとも劣らないドラゴンの種類の豊富さや描写、それにセレスチャル(天上の)というD&Dでも使われている(というか自分はD&Dでしかみたことがない)種族名にあれ?と思っていたら、あとがきの解説を読んで納得。

作者が色々なファンタジーやSFが好きでたくさん読んでいるのはもちろんだけど、PCゲーム版D&D「ネバー・ウィンター・ナイツ」の開発にも携わった人とはw

D&Dをはじめ色々なゲームのドラゴンのイメージも含まれているのだろう。(テメレアが石を見つけた時のシーンはお気に入りの1つ。あーやっぱドラゴンだーと思ったのでw)



ロード・オブ・ザ・リングの監督が映画化権を取得しているらしいので、実際に映像化されるのも楽しみ。



とりあえず2巻までは邦訳が出ているので、2巻目も読まなくては。
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ダブル・ジョーカー

ダブル・ジョーカー



情報戦を担うスパイにとって大事なのは如何に目立たずに情報を持ち帰るか……そのためには「死ぬな、殺すな」

国家のために命を賭けて戦うことを是とする帝国陸軍の中で、異色を放つ情報部、D機関を描いたジョーカー・ゲームに続く2冊目。



いやー、Coolだ。

1作目もそうだったけど、飛び抜けて鋭い知性と卓越した能力をもった者たちによる頭脳戦が、無駄のない文章で描かれていて非常に格好いい。



本当いうと、近代・現代の戦争を舞台にしたものは、戦争の悲惨さを抜きには語られないし、語っちゃいけないと思っているのだけれど、此処まで無駄なく冷徹に淡々と、しかし熱く描かれると、そこら辺は超越しちゃってる気もして、脱帽。
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旅のラゴス

旅のラゴス



実を言うと、筒井康隆は読まず嫌いというか、苦手意識が先に立つ。

理由はいくつかあるが、1つは、初めて読んだのが、図書館の新刊として入ってきた魚籃観音記で、紹介文を作るために仕事で読み始めたのだが、三文ポルノっぽい描写(わざとそうしてるのだろうが)に、こんなん広報で紹介できるかー!となったのが(^_^;)



が、某所で紹介されてて気になっていたこの本を、図書館(勤務先ではない)で見つけたので、つい衝動的に借りてしまった。

で、返却日がせまったので読んでみた。



面白かった。

これぞ旅ですねぇ。

本やゲームの力を借りて、日々、異世界を旅するのが趣味だけど、この旅はとてもよかったデス。
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ステップファザー・ステップ

ステップファザー・ステップ



1993年の作品の青い鳥文庫版。

ひょんなことから中学生の双子の継父(ステップファザー)になった、主人公。35歳独身、家族なし、職業・泥棒。

隣家(お屋敷)に盗みに入ろうとして雷に打たれ、落ちたところを両親が家出中の双子に拾われ、介抱され、指紋をとられ、脅され……、いやいやながらも双子の父親代わりをつとめる事に。



なんだかんだ言っても双子を見捨てられない泥棒と、マイペースに泥棒を翻弄する双子が、楽しい。

色々な事件に巻き込まれ、絆を結んでいく彼らを応援したくなる。



しかし、この表紙。かわいいけど、中学生には見えないよなぁ。下手したら小学生ですらない……。



以下ネタバレというか何というか、読んだ人向けなので、折りたたみ。
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ホペイロの憂鬱 JFL篇

ホペイロの憂鬱 JFL篇



サッカークラブのホペイロ(用具係)の主な仕事は、スパイクシューズの手入れだが、J2昇格をめざす相模原ビックカイトのホペイロ・坂上栄作の仕事は、それだけにとどまらない。

ビラ配りや、事務所の模様替え、警察で事情聴取されてる助っ人外人選手の引き取り、盗まれた応援フラッグ探しなど・・・はっきり言って雑用係だが、様々なトラブル解決にも駆り出されるホペイロの作業日誌。



ほのぼの+日常の謎なのはいいのだけど、謎解きがいまいち物足りないかなー。

プロサッカーチームの楽屋裏は面白かった。
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王子の優雅な生活(仮)

王子の優雅な生活(仮) 1

王子の優雅な生活(仮) 2



全体に漫画離れしていて、しばらく紫堂さんのも買っていなかったのだけど、薦められて気になったので購入。

天然王子の貴種流離譚。いや、放浪してないから流離譚じゃあないかw

前王筋の従兄弟に宮廷をのっとられ、命を狙われているにも関わらず、のほほんと森にすみついているし、上流階級からは見えてなかった困窮する国民を放っておけなくて、干渉しまくるし、目立ちまくるし。

お気楽天然だけど行動力だけは半端じゃなく、決めるときは決める王子には、「いい加減だが、莫迦ではない。」「有能だけれど、でたらめだ」(いずれも、雁州国王・尚隆に対する部下の評 by十二国記)と言っておきたい。

尚隆みたいに優れた王様になるには天然すぎかもしれないが、先が楽しみw



しかし、天然王子の常識が、もう1人の主人公、お城の下働きのアローや、現代人の目には、オカシく映っても、貴族にとっては普通だったのは、宮廷生活の本なんかをみても明らかなんだよなぁ……。
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風が強く吹いている

風が強く吹いている



映画のキャストを見たのと、先日読んだ「妄想炸裂」の影響で、再読。

やっぱ、妄想は妄想として、カップルコンビは多いけれど、スポーツ小説らしく昇華してるのがイイ(*'-')
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